Web広告やSNS広告、自社サイトのキャンペーン告知に使うバナーを外注すると、費用はいくらかかるのでしょうか。バナー制作費は、サイズ、静止画かGIFか、新規デザインか既存デザインの展開か、制作点数や修正の条件によって変わります。この記事では、制作会社が公開している料金をもとにした費用相場と、金額に差が出る理由、外注先と依頼方法の選び方を順に説明します。なお、ここで扱うのはバナー画像の制作費です。広告の出稿費や運用手数料は含みません。
バナー制作を外注した場合の費用は、静止画のバナー1点で4,000〜8,000円前後が中心です。ただし、同じサイズでも依頼先によって2〜3倍の差があり、GIFアニメーションやリサイズは別の料金体系になっていることが多くあります。
静止画バナーは、サイズに応じて料金を設定している制作会社が多数派で、サイズを問わない一律料金の会社もあります。よく使われる3つのサイズについて、公開料金を整理すると次のとおりです。
| サイズ(主な用途) | 公開料金の幅(1点) | 多くの会社が集まる価格帯 |
|---|---|---|
| 300×250px ディスプレイ広告のレクタングル | 3,600〜6,900円 | 3,600〜4,500円 |
| 728×90px サイト上部などの横長バナー | 4,000〜8,500円 | 4,000〜6,500円 |
| 1200×628px SNS広告・リンク画像 | 4,000〜12,300円 | 5,000〜8,000円 |
※新規の静止画バナーを1点制作する場合の料金です。バナー制作の料金を1点単位で公開している制作会社・サービス10件の公式サイトをもとに、2026年10月30日時点で集計しました(各サイズの料金を確認できた6〜7件)。金額はすべて税抜です(税込表記の料金は税抜に換算し、税表記のない料金は集計から外しています)。「〜円から」と表示された料金は、その下限の金額で数えています。サイズ・内容を問わず一律1,000円未満の格安サービスは、幅から外しています。制作費とは別にディレクション費(制作費の20%など)を設定している会社があり、その分は含みません。
制作会社の多くは「小・中・大」などの区分で料金を分けていますが、この区分は業界共通の基準ではありません。縦と横の長さの合計で区分する会社、長い辺の長さで区分する会社、サイズを問わず一律料金の会社があり、境目の数値も会社ごとに異なります。同じ300×250pxでも、ある会社では「S」、別の会社では「中」に入ります。見積もりを比べるときは、区分の名前ではなく、実際に頼みたいサイズの金額で比べてください。
また、公開料金には大きな開きがあります。サイズを問わず一律999円(税抜)のサービスがある一方で、大手制作会社の大量制作向けサービスでは新規デザインを3万円からとしている例もあります。こうした価格の違いは、デザインの作り込み、ディレクションの有無、対応できる体制などの差によるものと考えられます。
動きのあるGIFバナーは、静止画より料金が高く設定されています。300×250px程度で5,500〜9,200円前後(税抜)のサービスが多い一方、Web制作会社や総合的なデザイン事務所では2万円以上の例もあります。場面(シーン)の数や動きが増えると料金が上がる場合があるため、どの程度の動きを入れたいかを伝えて見積もりを取りましょう。
同じデザインを別のサイズに展開する「リサイズ」は、新規制作より安く設定されています。1サイズあたり2,000円の定額か、新規料金の50%前後とする会社が多く見られます。一方、キャッチコピーや画像を変えたパターン違いは、新しいデザインに近い作業になるため、新規制作として扱われることもあります。
| 制作の種類 | 作業の内容 | 料金の目安 |
|---|---|---|
| 新規制作 | デザインをゼロから作る | 上の表のサイズ別料金 |
| リサイズ | 確定したデザインを別サイズに展開する | 1サイズ2,000円、または新規料金の50%前後が多い |
| パターン違い | コピー・画像・配色などを変えた別案を作る | 変更の大きさによる。新規扱いになることもある |
※リサイズの料金は、リサイズ料金を公開している制作会社の料金(2026年10月30日時点・税抜)です。
同じサイズ・同じ形式のバナーでも、見積もり金額に差が出るのは、次の5つの条件で作業量が変わるためです。
既存のデザインやテンプレートに文字を入れ替える簡易な制作と、新しくレイアウトを考え、写真の切り抜きや合成などの画像加工を行う制作では、かかる工程がまったく違います。デザインの方向性から相談したい場合は、そのぶん時間がかかります。
写真やロゴ、バナーに入れる文章を自社で用意するか、制作側に任せるかで作業範囲が変わります。素材は支給を前提にしている会社や、有料の画像素材を別料金にしている会社もあります。バナーに入れる文言は発注側で用意する前提の会社も少なくないため、キャッチコピーの考案まで頼めるかを確認しておきましょう。
複数のバナーを頼む場合、1つのデザインを複数サイズに展開できれば、リサイズ料金で済みます。サイズごとに別のデザインが必要な場合は、それぞれが新規制作になります。必要なサイズと、デザインを共通にできるかを先に整理しておくと、見積もりが正確になります。
料金に含まれる修正の回数は、1回、2回、範囲内なら無制限など、依頼先によって異なります。規定の回数を超えると追加料金になる会社や、それ以上は受け付けない会社もあります。社内の確認者が多い場合は、修正の条件を必ず確認してください。
即日などの短納期は追加料金になる場合があります。また、AI・PSDなどの編集できる元データの扱いは、今回調べた10件のうち7件が、有料のオプションにしているか、元データは渡さないとしていました。追加料金なしで渡すと明記している会社はありませんでした。あとで自社で文字を直したり、別の会社にサイズ展開を頼んだりする予定があるなら、元データの扱いは重要な比較ポイントです。
バナー制作の外注先は、大きく4つに分けられます。どれが優れているかではなく、依頼したい内容と制作の頻度に合うかで選びます。
| 依頼先・形態 | 向いている依頼 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| バナー制作会社・デザイン制作会社 | デザインの方向性からの相談、複数サイズの制作 | 制作範囲、実績、料金体系 |
| フリーランス | 単発の特定バナー | 得意分野、稼働状況、対応できる点数 |
| 広告代理店 | 広告の運用と制作をまとめて相談 | 制作費と運用費の区分 |
| 月額・定額制の制作サービス | 継続的な制作、複数パターンの制作 | 月の作業量、同時進行の可否、契約条件 |
※月額・定額制は会社の種類というより料金の払い方です。制作会社が月額制を提供している場合もあります。
デザインの方向性の相談から、複数サイズへの展開まで幅広く頼めます。バナーを主力にしている会社は、サイズ別や一律の料金を公開していることが多く、費用を見積もりやすいのも利点です。
特定のバナーを個別に頼みやすく、料金を抑えられる場合もあります。一方で、得意なテイストや稼働できる量、急な依頼への対応は人によって異なります。継続して頼む場合は、窓口が1人に集中する点も考えておきましょう。
広告の運用とバナー制作をまとめて相談できる場合があります。ただし、制作費が運用手数料に含まれているのか、別に請求されるのかは会社によって違うため、料金の内訳を確認してください。
毎月の広告やキャンペーンでバナーの制作・差し替えが続く企業に向いています。1点ごとの見積もりや発注が不要になり、バナー以外の制作物もまとめて頼めるサービスがあります。仕組みや選び方は「デザインを定額制・月額で依頼するメリットとサービスの選び方」で詳しく解説しています。
バナーを単発で、または少ない点数だけ作るなら都度依頼が向いています。毎月の制作や、複数サイズ・パターンの制作が続くなら、月額・定額制も選択肢になります。料金だけでなく、依頼の頻度と、毎回の見積もり・発注にかかる手間もあわせて考えましょう。自社に当てはまる項目が多い方を、検討の目安にしてください。
月額・定額制が都度依頼より必ず安くなるわけではありません。月の制作量に対して契約時間が多すぎれば割高になり、少なすぎれば追加の依頼が必要になります。過去数か月に作ったバナーの点数をもとに検討すると判断しやすくなります。
見積もり金額だけで決めると、納品後に「元データがもらえない」「修正が追加料金だった」といった食い違いが起こりがちです。契約前に、次の4点を確認しましょう。
Web広告、SNS広告、サイト内のバナーなど、用途に近い制作実績と表現のテイストを確認します。ただし、実績がきれいでも広告の成果が保証されるわけではありません。誰に何を伝えるバナーかを一緒に考えてくれるかも見ておきましょう。
広告媒体ごとに必要なサイズや、訴求違いのパターンなど、実際に必要な制作をまとめて頼めるか確認します。リサイズの料金と、パターン違いがどう扱われるかもあわせて聞いておくと安心です。
素材の準備、修正回数、追加制作、短納期の対応など、どこまでが基本料金に含まれ、何から追加費用になるのかを見積もりの段階で確認し、想定外の請求を防ぎます。
PNG・JPEG・GIFなどの納品形式に加え、AI・PSDなどの元データを受け取れるか、追加料金がかかるかを確認します。自社での修正や、ほかの媒体への流用を考えているなら特に重要です。あわせて、制作物の著作権がどちらに残るか、二次利用にどんな条件があるかを利用規約などで定めている会社もあるため、使い方に制限がないかも確認しておきましょう。
1枚から受け付けている制作会社は多くあります。ただし、制作費とは別にディレクション費などがかかる場合もあるため、合計金額を確認してから依頼しましょう。
リサイズだけを受け付けている会社もあります。ただし、元データがあるかどうかで費用と対応範囲が変わります。元データがない場合は作り直しに近くなり、見積もりになることがあります。
素材の準備も頼める場合がありますが、有料素材の購入費や画像加工、原稿作成が別料金になることがあります。ロゴは自社で用意し、写真は相談して決めるなど、分担を事前に決めておくとスムーズです。
別です。バナー制作費はデザインを作る費用で、広告出稿費は広告を掲載するための費用です。広告代理店などで制作と運用をセットで頼む場合は、それぞれの料金の内訳を確認しましょう。
DesignBoxは、月額制でデザイン制作をまとめて依頼できるサービスです。バナー制作では、次のような依頼に対応しています。
運営会社のB.A.Dは広告運用も自社で行っています。見た目を整えるだけでなく、広告で伝える訴求や、クリック後のページとのつながりも意識してバナーを制作します。
静止画・GIFバナー、既存デザインを活用した制作やサイズ展開、訴求違いのパターン制作をまとめて相談できます。基準となるサイズを先に確定してから、ほかのサイズへ展開します。制作したバナーの元データ(AI・PSDなど)は、追加料金なしでお渡しします。なお、有料の画像素材は別途実費、写真撮影は別途有料です。
バナーとあわせて、LP・Webサイト・営業資料なども同じ窓口で依頼でき、複数の制作案件を並行して進められます。
料金はバナー1点ごとではなく、月の作業時間で決まります。12ヶ月契約の月額は、Sプラン6.1万円(8時間/月)、Mプラン11.9万円(16時間/月)、Lプラン17.4万円(24時間/月)です(いずれも税抜)。使わなかった時間は契約時間の半分まで翌月に繰り越せ、制作が集中する月は翌月分を前借りできます。契約時間内であれば修正回数に上限はありません。1か月に制作できる点数は、サイズやデザイン内容、GIFの有無などによって変わります。最新の料金と条件はサービスページでご確認ください。
バナー制作の費用は、静止画1点で4,000〜8,000円前後が中心ですが、サイズ、GIFかどうか、新規かリサイズか、素材や修正の条件で変わります。見積もりを比べるときは、金額に加えて、修正回数や元データの扱い、追加費用の条件まで確認しましょう。
単発の制作なら都度依頼、毎月の制作や複数パターンの制作が続くなら月額・定額制も選択肢になります。継続的にバナーを作る場合は、DesignBoxにもご相談ください。
バナー制作の費用や依頼方法について、相談してみませんか?
必要なバナーのサイズや制作点数が決まっていない段階でもご相談いただけます。制作内容やご希望を伺いながら、DesignBoxでの対応方法をご案内します。
ご相談でわかること
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